胃酸過多は、健康に良くない食生活の人によくみられる症状です。胃の中の酸のレベルが上がると、胃酸過多になります。酸が胃から食道に逆流することで、胃酸逆流症になることがあります。
ヨガは胃酸過多の症状をどのように緩和しますか?
胃は塩酸を分泌し、消化を助けます。酸は食物の分解と消化を助けるだけでなく、胃に入った細菌を殺してくれます。この酸の量の増加は胃酸過多と呼ばれます。
ヨガは、このような症状を緩和するための最も効果的な方法です。医師は現在、胃酸逆流症の方にヨガを勧めています。ヨガは次のような働きによって、この症状緩和に役立っています。
胃や腸の働きを助け消化を良くする
排便を促し腹部の膨張を緩和する
胃酸過多の原因となるストレスを軽減する
消化器系を強化する
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胃酸逆流症の症状緩和に役立つポーズ
ここでは、胃酸過多をすばやく和らげるヨガのアーサナをいくつかご紹介します。
1. カパラバティプラナヤマ (Kapalabhati Pranayama)
このアーサナは、肥満、胃の病気、消化器の病気、その他の胃に関係する不調を改善するのに役立ちます。
カパラバティプラナヤマを行う手順
床に足を組んで座ります。目を閉じて背筋をまっすぐに伸ばします。
左の手のひらを左ひざに、右の手のひらを右ひざに置きます。
鼻から深く息を吸い込みます。お腹をへこませるのと同時に、鼻から一気に息を吐き出します。
シュシュという音をたてながら息を吐くときは、身体に溜まった悪いものを吐き出すイメージで行います。
吸うときはあまり意識せず、鼻から自然に吸います。これを15分間繰り返します 。30分に増やしても良いでしょう。
あまり速すぎるのはよくありません。中程度の速さで行います。
カパラバティプラナヤマに関する注意点
生理中の方は、カパルバティを行わないでください。また妊娠中の方もおやめください。これは、腹筋の収縮が強すぎると胎児に悪影響を及ぼす可能性があるからです。心臓に異常がある方は、息をゆっくりと吐き出します。高血圧の方は、無理せず時間を短かめにしてください。
注:すべてのアーサナとプラナヤマは、認定ヨガ講師の指導の下で行う必要があります。
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2. ハラーサナ (Halasana)
サンスクリット語で「ハラ」は「すき」を「アーサナ」は「ポーズ」を意味するため、このポーズは、すきのポーズとしても知られています。
ハラーサナを行う手順
仰向けに横たわり、全身をリラックスさせます。これはシャバーサナとして知られているポーズです。
手のひらを床につけて普通の呼吸をします。
息を吐きながら、手のひらで床を押して、両足を天井に向けて持ち上げます。次に、両足を頭の方に倒し、ひざを伸ばしてつま先を床につけます。
ゆっくりと深い呼吸をしながら、この姿勢を数分間保持します。
シャバーサナの位置に戻ります。
これを3〜5回繰り返します。
ハラーサナに関する注意点
無理に体を曲げないで、できる範囲で行なってください。
下痢、頭痛、高血圧、月経中の方、首をけがしている方は、おやめください。
妊娠中または妊娠予定のある方も、おやめください。
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3. ウシュトラーサナ (Ushtrasana)
「 ウシュトラーサナ」という言葉が「ラクダ」を意味するため、このポーズはラクダのポーズとしても知られています。これは、背中の問題、血液循環、神経系に非常に効果があります。
ウシュトラーサナを行う手順
ひざ立ちの状態から、背中を後ろに反らします。
右手で右のかかとか足首を、左手で左のかかとか足首を持ちます。
頭と首を後ろに曲げ、腰を少し前に押し出します。
この姿勢を6〜10秒間保持すると、普通の呼吸に戻ります。
数秒間この姿勢を保持したら、かかとから手を離して、最初の位置に戻ります。
この動作を数回繰り返します。
ウシュトラーサナに関する注意点
このポーズを行っている間は、普通の呼吸をします。
初心者の方は、このポーズの後にめまいを感じることがあります。
血圧が高い方や低い方は、おやめください。
不眠症の方もおやめください。
4. バストリカプラナヤマ (Bhastrika Pranayama)
バストリカは「ふいご」を意味するサンスクリット語です。このプラナヤマは、ふいごを吹く動作と似ています。
バストリカを行う手順
ヨガマットの上に座ります。これは呼吸法ですので、床に座ることができない場合は、椅子に座ってください。
鼻から息を深く吸い込み、肺を空気で満たします。息を吐くときは、シューという音をたててください。
息を完全に吐き出してから、深く吸い込みます。
最長で5分間この呼吸を繰り返します。数日でその効果を感じることでしょう。
バストリカに関する注意点
妊娠中の女性や高血圧の方は、おやめください。
初心者の方は、時間をかけて行ってください。
肺、心臓、または高血圧の方は、常にゆっくりとしたペースで行なってください。
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5. ヴァジュラーサナ (Vajrasana)
このポーズは、ランチやディナーを食べた後でもできるシンプルなアーサナです。「ダイヤモンドポーズ」としても知られるヴァジュラーサナは、瞑想や呼吸法を練習するための理想的なポーズです。胃酸過多の方にもこのポーズをお勧めします。
ヴァジュラーサナを行う手順
ヨガマットの上で正座します。
目を閉じて、背筋をまっすぐに伸ばします。
左手のひらを左ひざに、右手のひらを右ひざに置きます。
息をゆっくりと吸い込んでから、ゆっくりと吐きます。
息を吐くとき、身体に溜まった悪いものが、鼻からゆっくりと出ていくイメージで行ってください。
この姿勢を5分間保持してから休憩します。15分間に延長しても良いでしょう。
ヴァジュラーサナに関する注意点
両ひざを合わせてヨガマットの上に正座します。
両足のかかとは離れ、両足の親指は触れるようにします。
両足の間のスペースにお尻を入れます。
かかとがお尻の側面に触れるように座ります。
注:すべてのアーサナとプラナヤマは、認定ヨガ講師の指導の下で行う必要があります。
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6. パワナムクターサナ (Pawanamuktasana)
これはガス抜きのポーズといいます。消化不良や腹部の張りなどの症状緩和に高い効果が期待できます。このアーサナは、胃酸逆流症の症状緩和に最適なヨガのポーズの1つです。
パワナムクターサナを行う手順
足をまっすぐ伸ばして仰向けに横たわり、リラックスしてください。深くリズミカルに呼吸します。
ゆっくりと息を吸いながらひざを曲げて、太ももがお腹に触れるまで、足を胸に引き寄せます。
ひざを両手で抱えます。
ひざが鼻先につくまで引き寄せてみてください。最初はうまくできなくても、練習すればできるようになります。 30秒間この姿勢を保持します。
ゆっくり息を吐きながら元の位置に戻ります。
パワナムクターサナに関する注意点
腹部の手術を受けている方は、おやめください。
首にこりや痛みのある方には、お勧めできません。
妊娠している方は、おやめください。
ヘルニアの方も、おやめください。
痔の方もお控えください。
7. アヌロムビロム (Anulom Vilom)
このプラナヤマは、心と体の浄化に非常に効果的です。これを定期的に行うと、不安やストレスを和らげると同時に、体にエネルギーを与えます。常に朝一番の空腹時に行うことをお勧めします。
アヌロムビロムを行う手順
床または座り心地の良い椅子に座ります。これは呼吸法なので、どこに座ってもかまいません。
右手の親指で右の鼻を閉じ、左の鼻から息を吸います。次に、薬指と中指を使って、左の鼻を閉じ、右の鼻から息を吐きます。
今度は、右の鼻から息を深く吸い込み、右の鼻を閉じて、左の鼻から深く吐きます。
この手順を繰り返して5〜10分間続けます。
呼吸するときは、鼻ではなく肺を使うようにしてください。
アヌロムビロムに関する注意点
最初の3〜4か月間は、息を止めずにアヌロムビロムを練習します。
その後、吸う、止める、吐くの比率を、1:2:2にします。
息を長く止めすぎないようにします。
静かに座って行ないます。
時間を徐々に増やします。
胃酸逆流症の方は、ここでご紹介したヨガのポーズをぜひ試してみてください。血圧を下げたりストレスの軽減にも役立ちます。これらのアーサナを毎日練習すると、すぐにその効果を感じることでしょう。
注:すべてのアーサナとプラナヤマは、認定ヨガ講師の指導の下で行う必要があります。
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